No.43
豆知識
「電気と工事」にこんな記事が掲載されてました。工事店様からの質問です。
参考になればと書いてみました
Q:ケ-ブルの接続に圧着と圧縮があります。それぞれ、どのようなケ-スで使用するのか知りたい。
A:ケ-ブルサイズが小さい場合には圧着端子、ケ-ブルサイズが大きい場合には圧縮端子を使用することが主流になっています。
圧着端子は、ポンチを押し当てて端子およびケーブル導体を凹ませ、圧着して端子を取り付ける。圧縮端子は、2つのダイスで六角形状に端子およびケーブル導体を圧縮し端子を取り付ける。圧着端子が1か所を凹ませて導体と端子を接続させるのに対して圧縮端子は端子の全長に均等に圧縮をかけて導体と端子を接続させる構造。
Q:圧着端子の先端には丸形や先開型(Y形)、RD形などがある理由や使い分けの考え方を知りたい。
A:性能面で見れば丸形、RD形などが◎。先開形は施工性を重視したユ-ザ-からの意向によって誕生した経緯があるようです。丸形、RD形にはJISがありますが、先開形にはJISがありません。丸形、RD形のメリットは、容易に取り外しができないうえ、取り付け後に脱落しにくい点があげられます。
先開形のメリットは、ネジを外さなくても緩めるだけで、圧着端子の取り付けができることです。ただし、少しのネジの緩みで圧着端子が外れる危険があるので注意が必要です。
Q:電線とケーブルの違いは何ですか。
A:一番の違いは構造です。
電線は、導体のまわりを絶縁被覆してあるもの。
ケ-ブルは、絶縁体の上に、さらにシ-ス(外装)で保護しているため、絶縁電線と比べて使用できる範囲が広くなっています。
注)電気設備に関する技術基準を定める省令第1条6号より、法規的には
ケ-ブルも「電線」の一種です。質問内容は、「絶縁電線」とケ-ブルの違い
として回答したものです。