最新情報【Vol.30】

Q:ナイスハットMタイプによる施工は、多数のケ-ブルをインシュロックで束ねて固定するとあるが、束ねたケ-ブルの中央付近での発熱によるトラベルはありませんか

A:過去20年間発熱によるケ-ブル事故は一つも起きておりません。
  周知のとおり、ケーブルにはわずかですが、抵抗分が存在します。
   ケ-ブルを流れる電流が大きい時、この抵抗分が問題になります。
   ケ-ブルに電流を流すと抵抗分で電圧降下を起こし、熱損失が生じます。
   ケ-ブル配線に使用する電線は、太く短く配線するのが理想的ですが、経済的ではなりません。
   ケ-ブルを束ねて配線する場合は、電流減少係数を考慮することになります。
   ケ-ブルを束ねる場合は、この係数を考慮する訳ですが、これは電流が一方向位に同じように流れる場合です。
   一般的には、5本以上になると、×0.8とすることが多いようです。
   これはボックスでの接続箇所は、電流が一方向でなく、電源分岐をする訳ですから、双方向に流れることになり、これは電流減少係数にとって電気的メリットとなり、概念的にこの数値が採用されているのではないかと考えられます。
    考慮すべき別の点として、周囲温度です。周囲温度が高いと最大許容電流値が
低下しますからこの点も考慮しなければならないことになります。
    又、流れる電流が大きいケ-ブルは、なるべく束ねたケ-ブルの外側になるよう施工されることを薦めます。

    以上の事柄を考慮して戴けば、問題ございません。

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